バンクーバマラソン参戦記(2007/5/6)
サブ5USA
1.バンクーバとは
バンクーバはトロント、モントリオールに次ぐカナダ第3の都市で人口は約210万人である。18世紀後半イギリス人バンクーバにより開拓され、1886年に都市として創設された新しい街である。高層ビルが穏やかな海と雄大な山々に囲まれ、豊かな自然と近代都市が見事に融和した街である。2010年の冬季オリンピック開催に向け建物、交通機関の工事が急ピッチで行われている。世界からの移民が多く、港に入る豊富な食材でグルメをリーゾナブルに楽しめ、世界一美しい街として人気がある。気候は夏涼しく、冬の寒さは厳しい。5月の平均気温が最高17℃、最低8℃でほぼ北海道の気候に近い。マラソン当日は気温10℃、曇りで時々細かい雨、風はなくランナーには絶好のコンディションとなった。北米大陸の北西に位置するため日本からの距離が最も近く、約9時間の飛行で到着できる。
2.バンクーバマラソンとは
バンクーバマラソンは今回で36回を重ね、日本からのツアー参加者も多いと聞いていたが、スタート地点では日本人にはあまり会わなかった。参加人数はフルが3500人程度で他にハーフ、フルウォーク、フルのリレー(駅伝)、子供レースがあり、全体で6000人程度で東京マラソン、ロスマラソンに比較すると参加人数は少なく、道幅も広いためスタートのロスタイムも少なく(3分程度)、スタートからマイペースで走れる走りやすい環境であった。
制限時間は6時間、スタートラインにはエリートランナーの後ろに完走時間が夫々3H30M(4:59/KM)、4H00M(5:41/KM)、4H30M(6:24/KM)のペースメーカがいて自分の実力に合わせて各ペースメーカの近くに集まっていた。スタート時間は朝7:30、スタート地点に歩いて5分程度の絶好の位置のホテルに宿泊していたので7:00にスタート地点に向かったが混雑もなく、4H30Mのペースメーカにつくことができた。
受付は東京、ロスと同じように前日までの3日間で近くのホテルにて行われ、イベントとともにスポンサーの展示会で賑わっていた。他のマラソン情報パンフも配布され、来年の東京マラソン(08/2/17開催)の案内状も配布されていた。またロッキー山脈を2日間で縦断する300KMのウルトラマラソンのパンフレットもあったのでサポランさん用に持ち帰った。
バンクーバマラソンのエントリー料は06年12月までが75ドル(約8500円)、順次高くなり、直前申し込みで115ドル(約13000円)で、ロスマラソン、東京マラソンとほぼ同額でこのあたりが大きな国際大会の相場のようである。
コースはBCプレイスというアメリカンフットボール球場前をスタート・ゴールとし、バンクーバのダウンタウン周りの海外沿いを走るコースで、アップダウンがほとんどなく走りやすいコース設定である。スタンレーパーク(広さ400Ha=東京ドーム85個分=と北米1の広さを有する緑豊かな公園)、カナダプレイス(豪華客船が停泊する港)、北米で二番目の大きさの中華街、おしゃれなみやげ物店やレストランが並ぶグランビアアイランドなどバンクーバの名所、海、山々を眺めながら巡るコースは走りながら観光をしているようなもので楽しめるコースである。
3.レースの展開
肝心の実際の走りは、ロスでの娘宅での合宿(酒宴とジョギングの混在=4/25-5/2の8日間)と、バンクーバ入りしてからの本格的レースモードへの切替(街中散策と軽いジョギング・アルコール量を少し抑えた食事=5/2-5/5の4日間)ですっかり時差もとれ当日(5/6)を迎えることができた。
当日は5時半起床予定が目覚ましの設定ミスで6時15分まで寝すぎて、体が目覚めないうちにスタートを迎えなければならない状態であった。コース途中のサポートサービスはさすがに歴史があることと人数も少ないこともあり、ドリンクと水(全15ポイント)、オレンジ、チョコ、クッキーは潤沢に提供された。トイレは随所に配備され、渋滞もなく、東京の各所でみられた大勢での“立ちション風景”は全くなく、マナーのよさを感じた。
ゼッケンにはロスと同じようにファーストネームが記載されており、沿道の応援者は名前を呼んで応援してくれた。知らない人からでも名前を呼ばれると元気が出るものである。
いよいよスタートし、スタートのロスタイム3:25を確認後、ゴールが4時間30分のペースペーカに並走したが、ちょっと遅いように感じ少し先行する形となった。5KMのラップタイムを確認したら31:52でほぼ4H30M完走ペースであった。ようやく体も目覚めてきたので若干ペースが上がったが、後半を考え6分/KMをオーバしないようチェックしながらKMを刻んだ。距離表示は1MILE毎と5KM毎であり、10分/MILE、30分/5KMを目安にストップウォッチを確認し、回りの景色を楽しみながら30KMまできた。青梅ならここでゴールかと思いながら後12KM頑張ればペースメーカより速くゴールできると考えていたが、このころからグリコーゲンが切れだした。6分/KMのペースが困難となり、ちょっとした坂や橋の登りでは歩くこととなった。しかし7分/KMをオーバすることはなく、4H30Mペースより速く走った分の貯金を使い果たしてところでペースペーカに追いつかれたが、ちょうどそこがゴールであった。
4.レースの結果と完走後
31:52,30:33,31:37,29:58,32:46,30:52,33:51,34:42,13:50=4:30:06・・・大会HPによる公式タイムは4H29M42S
寒い雨の東京(4H47M)、強い風の荒川(4H35M)を上回る4H30Mでゴールでき、日本ではめったにない女房の応援を受け、ゴール写真を撮ってもらい、完走メダル、完走長袖Tシャツを受け取った。ホテルでシャワーを浴びた後、完走した達成感をかみしめながら呑み干したビールの味は格別で、これがあるから走ることはやめられないと思った。
軽い昼寝の後、二人で完走ディナーパーティを開催、ロスからの合宿を含め、2週間の長期バケーションも終わりを告げた。
5.バンクーバマラソンの総括
昨年12月に参加を決意し、それなりの準備をしてきた。結果からみれば青梅、東京、荒川もこのバンクーバマラソンの前哨戦として有効に働いたようである。昨年のロスマラソン(4H49M)では到着のあくる日がレースであったため、時差がとれないまま夜中に徹夜で完走したようなもので、今回現地で十分な時間がとれ時差が解消していたことはありがたかった。気候の条件が走りやすかったこと、荒川の疲れも解消していたこと、コースがアップダウンの少ない走りやすいコースであったこと、新しい土地で美しい街の景色を楽しみながら走れたことなどよい条件が重なり、サブ5を大幅達成し、目標の笑ってゴールを実現することができた。
6.これまでの記録との比較
これまでのフルマラソン記録は過去13回(もう1回河口湖を走ったのに記録が見当たらない)。初フルは1984年(38歳)の河口湖で4:32。自己ベストは1997年の佐倉4:12。基本的にフルは年1回としていたが、1997年のみは佐倉の自己ベストにつられて霞ヶ浦(4:30)を走り年2回走った。あと参加したレースは筑波(1995年)1回、東京1回(2007年)、ロス(2006年)1回、荒川7回と今回のバンクーバである。ワーストは2004年の荒川4:54。今回の記録は23年前の初フルとほぼ同じ記録であり、これは、悪く言えば進歩がない、よく言えば年齢に関係なく記録を維持している。ということである。ランネットの年齢別ランキングでみると今の記録を維持できれば70歳で100位入り。80歳でトップグループ(80歳では3名のみ)に入る。何歳まで走れるかわからないが、目標としては生きている限り走り続けたい。
7.公式記録(ゼッケン番号 3632)
記録 4:33:27(CHIP TIME=正味= 4:29:42) (スタートロスタイム 0:3:45)
(前半ハーフ 2:12:32 後半ハーフ 2:17:11)
総合順位 2118位/3103(年齢別 60-64歳 33/74 )
8.関係リンク集
バンクーバマラソン公式HP
http://www.bmovanmarathon.ca/hm/
バンクーバ観光局HP
http://www.tourismvancouver.com/japan/hottopic.html#12
以上