〜 奥武蔵ウルトラマラソン完走記 〜
田 中 貴 浩
(平成17年8月20日up)
───始めに───
またしても、レース前のことまで色々と書いてしまいました。掲示板にも書き込んだことがありますが、レースは走っている時だけではなく、レースに至るまでも自分の為の記録として残しておきたいので、あえてカットはしませんでした。それから、レース中はエイドの名前はビールを置いてあったところしか覚えていませんでしたが、完走記を書く時に大会パンフレットを見ながら色々と思いながら書いていたので、せっかくだからエイドの名前も入れてみました。少々うっとうしかったらすみません。
───申し込みまでの経緯───
このレースを知ったのは、4、5年前に大島駅伝に行ったときにA戸さんに教えてもらったと記憶している。ウルトラを経験した今でこそ、アップダウンがあって面白そうだと思えるが、当時は75kmの距離はもちろん、約800mの高低差というものにも腰が引けていた。
昨年、M走會JAPANのフーさんに誘われた時は『面白そう』と思えたが、サロマ湖100km(6月末)を申し込んでいたので、8月1週目までの約1か月で再びウルトラを走れるかどうか、と迷っている内に締め切ってしまった。
今年は、サロマ湖をやめて富士五湖(4月第4週)にしていたこともあり、GW前に申込書を取り寄せておいた。この時点では、J北からの参加はイワン大佐ぐらいだろうと思っていたので、M走會JAPANの方々(フーさん・ゴントさん・しばやんさん)と行動するつもりでいた。ところが、GWの中国旅行から帰ってくると、事態は急変!?GW中の森林公園練習会で、奥武蔵の話で盛り上がったとか。最終的に、私以外に4名(イワン大佐・ももちゃん・Y古宇さん・ミッキーちゃん)が参加表明し、5名の団体戦に参加できることになった。これはもう、城北クラブで参加するしかない!
───3度の練習会───
6月4日、1回目の練習会は、ウルトラマラソン初挑戦のももちゃん・ミッキーちゃんの提案により、イワン大佐がコースを下見した上で練習会(試走)を開催してくれた。私としては、ウルトラマラソンは初めて走るコースも一つの楽しみだったので、参加するかどうしようか迷っていた。最終的には、富士登山競走を控えていたので、奥武蔵の練習というよりは富士登山の練習にしようと考え、参加させて頂いた。
私のウルトラの原点であるM走會JAPANのメンバーにも声を掛け、ウルトラランナーのフーさん(後述)と、今年の荒川で10何年ぶりにサブスリーを達成し、サロマ湖を控えていた菊ちゃんさん(この後、サロマ湖100kmで見事にサブテン達成!)が参加した。
城北からは、一番張り切っていたももちゃんが所用の為に参加できなかったが、イワン大佐・Y古宇さん・ミッキーちゃん・私の4名が参加。JR毛呂駅をスタートし、鎌北湖〜顔振峠〜高山不動尊〜飯盛峠〜狩場坂峠〜県民の森駐車場〜折返し地点を通り、横瀬町の武甲温泉までの約45km走というものだった。
当日は生憎の空模様で、霧の中を走っていた。暑くなく、走るだけなら丁度良いが、この天気の為か昼食を食べる予定だった高山不動の茶屋が閉まっていたのはショックだった。次は開いているだろうと信じて走っていたが、狩場坂峠の茶屋も閉まっていた・・・。それでも、菊ちゃんさんに菓子パンを、ミッキーちゃんにカステラを頂いて大感謝!これで息を吹き返した!?
後半、県民の森駐車場・折返し地点を過ぎた辺りから、何とか持ちそうだった天気が崩れてきて、一気に空が真っ暗となり、雷が鳴り出したのには参った。後半は苦手な下りを、大雨にうたれながら、みんなに遅れながらも一人淡々と最後方を走っていた。走っている時は、なんでこんな時に走るんだろう?と自問自答していたが、終わってみればこれも良い思い出になった。
その後の温泉は気持ちよかった!ビールはとっても美味しかった!!
7月9日、2回目の練習会は、1回目に参加できなかったももちゃんの強い気持ちに押されて(?)開催した。参加者はももちゃん・ミッキーちゃんと私の3人。45kmは長いという意見があったので、イワン大佐に教えて頂いたコースを参考に、JR毛呂駅〜鎌北湖〜顔振峠〜鎌北湖〜ゆうパークおごせ、というコース。距離は約30km、ゆっくり走っても4時間30分あれば走り切れるだろうと思っていたが、暑さにバテバテ。私は、折返しの顔振峠では我慢しきれずにビールを飲んでしまった。帰路は、本番では最後の山場となる登り坂と、延々と続く下り坂を経験。どちらも非常にきつかった。後半はミッキーちゃんのスピードに全く着いて行けず。毛呂総合運動公園を過ぎた辺りで、ももちゃんがエネルギー切れしたようで、私もミッキーちゃんも最後は歩きとなった。『ゆうパークおごせまで500m』の看板から500m位歩くと、またも、『あと500mの看板』。
何度も騙されながら、どうにか到着して入った温泉は気持ちよかった!その後のビールが美味しかったのは言うまでもない!!
7月17日、3回目の練習会は、顔振峠から折返しまでを走りたいという、ももちゃんの提案で西武線吾野駅〜顔振峠まで行き、後は1回目と同じコース。参加者は、イワン大佐・ももちゃん・ミッキーちゃんと私の4名。この日はクラブの公式練習会と重なっていたが、もう他にみんなで走れる日がなかったので、後ろめたさを感じつつも決行した(会長、すみませんでした)。
顔振峠までは結構きつい登り坂だったが、結果的に、本番での最初の登り坂に役立ったような気がする。
狩場坂峠では、名物(?)のみそおでんを食べていたら、ビールが飲みたくなり、またしても飲んでしまった。まあ、これも練習、練習、と・・・。今回は雨も降らず、無事に(?)武甲温泉に到着。
もう3回目だが、走った後の温泉は気持ち良い!毎度の事ながら汗を流した後でサッパリした後のビールは最高!!
今回は奥武蔵ウルトラマラソンに向けての練習会だったが、今後は、希望者がいれば臨時練習会として行うのも面白そうなコースだ。誰か走りたい人いないかな?
この後、7月22日に無事に富士登山競走を完走!この3回の練習会が役に立ったのは言うまでもない(あ!言っちゃった・・・)。
こうして、本番前日を迎えた。
───レース前日〜スタートまで───
レース前日、17時に西武池袋線の飯能駅に集合。残念ながら、先週の練習会では元気に走っていた、ももちゃんが肺炎と診断されて欠場。イワン大佐・ミッキーちゃんは私と同じ電車に乗っていたようだが、Y古宇さんは姿が見えず。どうしたのかな?と思っていたら、早く着いてブラブラしていたようだ。
全員揃って、飯能第一ホテルへ。ホテルに入るとビックリ!大島にいるはずのヘトミさんがいた!なんでも、今年に入ってウルトラに挑戦するようになったそうだ。彼女には、過去に何度も挑発された事がある。どこか高飛車で、彼女に挑発されるとついつい熱くなってしまうのだが、本人は言うだけ言って、後は我関せず、と言った感じ。昨年の勝田でも、私を散々煽っておいて先に走っていったかと思うと、疲労骨折寸前だったとかでリタイアしていた。どこか憎めないキャラクターではあるのだが。(人妻ですし、恋愛感情は全くありません。またmaru3840さんが勘違いするかもしれないので、念の為。)
チェックインして夕食の時間を決めると、まだ40分ぐらいあったので飯能の町をブラブラ歩いてみることにした。定食屋を探すが見当たらない。あるのはラーメン屋ぐらいで、後は飲み屋ばかり。ちゃんと夕食を食べられるのかな?ちょっと行くと、縁日をやっていた。どうやらお祭りの日のようだ。
一旦部屋に戻ってからロビーに集合。やはり定食屋のような店は無く、全国チェーンの飲み屋で前祝い(?)という事になった。ここでは、大ジョッキを一杯頼むと、次回以降中ジョッキを4杯飲めるサービス券がつくということで、結局2杯飲んでしまった。御飯ものを食べたかったが、ゴーヤチャーハンが出てきたのは最後の最後。ウルトラの前日はお腹一杯食べたかったが・・・、楽しめたし、レース中に沢山食べればいいか!
コンビニで、食後のデザートと朝飲む為の牛乳と、風呂上がりに飲む為のビールを買ってホテルに戻った。部屋に戻ると、窓の正面に花火がよく見えた。花火を見ながら、携帯電話からヘトミさんに会った事などを掲示板へ書き込み。それからシャワーを浴び、ビールを飲んで眠る前に掲示板を覗いてみると、鈍足ラビットさんからの応援メッセージの他に、ヘトミさんのカキコがあった。これにはビックリ!まさか城北クラブのHPを見ていたとは・・・。気になりつつも、就寝。エアコンを消して眠ったが、暑くて起きてしまい、結局エアコンをつけてもう一度就寝。地震があったそうだが、全く気付かなかった。
朝3時20分頃に起床。準備を済ませテレビをつけてみると、世界陸上の女子10000Mをやっていた。日本の福士が先頭集団についていたので、思わずテレビに釘付け。最後まで見てから朝食に向かった。エレベーター前には、ミッキーちゃんの姿が見えた。やはり世界陸上を見ていたようだ。エレベーターに乗ると、またしてもヘトミさんと遭遇。彼女も見ていたようだ。朝食は同じテーブルとなり、ミッキーちゃんのさりげない質問で、まだ大島にいると判明。ようやく最高のパートナーを見つけたということか?(失礼っ)
昨晩、米をあまり食べられなかった分、御飯を2杯食べて部屋に戻る。4時30分、Y古宇さん・ミッキーちゃんと一緒になり、ロビーでイワン大佐を待つがなかなか現れないので、Y古宇さんと先にバス乗り場へ行き、席を確保。それでもなかなか来ないので、念の為に電話をしてみると、今起きたとの事。バスの出発には間に合ったが、バスは既に満員となっていて、確保していた席までは来られなかったので、仕方なく近くの人に譲った。
会場に着くと、CM撮影の打ち合わせでM岡氏が黄色い紙袋を持って待っていると言うことだったが見当たらず、とりあえず駐車場にテントを張って一泊したM走會JAPANのしばやんさん・フーさん・ゴントさんに挨拶に行った。それから体育館で着替えてトイレを済ませ、スタート付近でM岡氏を探すが見当たらない。電話をしても出なかったがすぐに返ってきて、何とか会う事ができた。簡単なプロフィールを答え、全身とアップの写真撮影が終わると、もうスタートまで残り5分。真ん中辺りに並ぶと、丁度しばやんさん・ゴントさんと一緒になったので、健闘を讃え合い、一緒にスタートすることにした。
今回は、今まで出場した中で、一番仲間(&知り合い)が多いウルトラマラソン。城北クラブのイワン大佐・Y古宇さん・ミッキーちゃん・応援のA戸さんの他にも数名が出場している。城北クラブ以外の仲間を簡単に紹介すると、
・ しばやんさん・・・明走會JAPAN事務局長。最近、ウルトラにはまっている。サロマ湖・秋田内陸の完走経験者。昨年はハセツネを完走。今年は伊豆大島ウルトラで4位!
・ フーさん・・・明走會JAPAN。大村湾160kmを2回完走。フルマラソンのレース前、会場まで60km走って行ったりなど、武(走)勇伝が多し!
・ ゴントさん・・・明走會JAPAN。ウルトラマラソンは初挑戦だが、昨年はハセツネ初挑戦で完走!
・ ヘトミさん・・・O江戸飛脚会・J宮AC・T京レディース他、多数に所属。大島在住。今年に入ってウルトラに目覚めたらしい。一度話したら忘れられない女性。私の初代ライバル!?
───スタート〜見晴台エイドステーション───
スタートすると、しばやんさんは軽快に飛ばしていった。その前にはイワン大佐の後ろ姿も見えたが、最初の滝ノ入エイドステーション(以下AS)に着く頃には、すでに二人とも見えなくなっていた。まあ長丁場、気にせずにマイペースで走り始めると、後ろから『フフフ・・・』と不気味な声。ヘトミさんだった。『私のライバルは水着ギャル。それにウルトラは、タイムは関係ないわ。完走者が勝者よ。』といつもらしくない事を言って抜いて行った・・・。
最初の登り坂を登った辺りにあった2番目の桂木ASで、ゴントさんに追い付かれた。気付かなかったが、すぐ後ろを走っていたようだ。
次のASまでが、レース後に知ったがこのレース1番の最長区間。ほとんどのASが約3km毎にあるのだが、この区間は4.9km。この区間は下りが殆どだが、気温も上がってきていたので大変だった。ようやく3番目のAS(最初の滝ノ入AS)に到着し、たっぷり水分補給をして走り始めると、何故かまたしても『フフフ。また同じ展開だね。』とヘトミさんに抜かれた。トイレに行っていたようだった。こっちが抜く前に2度も抜かれるとは・・・。
15km付近で、ミッキーちゃんが追い付いてきた。彼女の足取りは軽やかで、鎌北湖ASで私がゆっくりしている間に走り出し、アッという間に見えなくなった。
次の清流ASに着くと、ヘトミさんがいた。私はゆっくりとASで飲み食いしていると、『気にしないで早く行きなよ』。私は『ウルトラはエイドが一番の楽しみなので・・・』と答えると、『あら、私もなのよ』との返答。ヘトミさんは常にシリアスランナーかと思っていたのだが、意外な一面を見た・・・。
25km付近の黒山ASでは、ソーメンがあったが、残り2つ。後は茹でている途中ということだったので、慌てて取って食べた。27km過ぎ、顔振峠手前の阿寺ASでメロンを食べていると、何故か、かなり前を走っているはずのY古宇さんに声を掛けられた。足の調子が悪く、顔振峠で自らゼッケンをはずして折り返してきたそうだ。やはりこのコースは、故障中の足にはきつかったようだ。これが初の途中棄権だったそうだが、棄権した勇気に拍手。こうなったら、ももちゃん・Y古宇さんの為にも、必ず元気に完走します!
顔振峠を過ぎ、次の見晴台ASでは、早くもビールがあった!まだ30kmを過ぎたばかり、半分も走ってないのだが、ついつい欲しくなってしまった。食べ物を見ると、キュウリと味噌もある!これをツマミ(?)にコップ半分ぐらいだがしっかりと、この日一杯目のビールを飲んだ!
───見晴台AS〜丸山(折返し)AS───
見晴台ASを過ぎると、次は高山不動尊付近の高山AS。ここのASの名物は、冷や奴。ASで豆腐とは珍しく、とりあえず1個頂いた。他にスイカなども食べていると、ゴントさん・続いてフーさんも現れた。少し話をして、私は先に走り始めた。
次は飯盛AS。ここの名物はフカシ芋だったが、あまり食べる気はしなかった。まあ、帰りもあるし、無理して食べることはないな、と思い給水と梅干し・黒糖だけを頂いた。狩場坂ASに向かう登り坂の途中で、私設ボランティアが簡単なASを開いていた。登り坂の途中で立ち止まりたくはなかったが、AS完食が一番の目標なので、寄らせてもらった。
続いて狩場坂AS。ここでは、ラジカセで爆風スランプの『RUNNER』を、流していて勇気づけられた。飲み物は、コーヒー牛乳が美味しく、2杯飲んだ。食べ物はキウイフルーツが美味しかった。やはりここでも、フーさんに追い付かれた。ちょっとトイレに行きたくなったが、紙が無い!ウルトラの必需品とも言えるポケットティッシュを、今日は持ち忘れていた。ショック・・・。何とかまだ我慢できそうだったので、そのまま走る事にした・・・。
折返し前の大野ASでは、2度目のソーメン登場。お腹が減っていたので2杯頂いた。ここでもフーさんに追い付かれた。そういえばイワン大佐とミッキーちゃんはそろそろ折り返す頃か?フーさんもお二人とは顔見知りなので、その事を伝えると、イワン大佐はともかくミッキーちゃんの速さには驚いていた。
また私が先に走り始めると、いました!A戸さん。挨拶だけして抜いて行くと、今度は県民の森駐車場を過ぎた辺りで、予想外にイワン大佐ではなくミッキーちゃんが先に見えてきた。まだまだ元気一杯という感じで、ハイタッチしてすれ違った。少ししてイワン大佐が見えてきたが、登り坂を歩いていた。いつもの作戦的な歩きなのか、バテているのかよく分からないが、とりあえず励まし合ってすれ違った。
折返しの丸山ASに到着すると、最初に目に付いたのは、やはり噂の水着ギャル!(本当にいるんだー!)とりあえず、名物のかき氷を食べようとすると、イチゴ味とメロン味がある。どちらを食べようか迷って、イチゴ味を食べたが、冷たいのが気持ちよく、結局メロン味も食べた。そうこうしているうちに、フーさんもこのASに到着。一緒に順番待ちの列に並んで、水着ギャルに頭から水をかけてもらい、気持ちよくなった所で再スタート!
───丸山(折返し)AS〜飯盛AS───
フーさんより弱冠早く折り返し地点を後にし、ゴールを目指す。少し前に下ってきた登り坂を登っていくと、ゴントさんにすれ違って、ハイタッチで挨拶。県民の森駐車場を過ぎた辺りで、歩いていたA戸さんに追い付いた。一旦抜いてから思い出して引き返し、ポケットティッシュの予備があるか聞いてみると、多く持っていたので1袋貰った。これは本当に助かった。(次のトイレには入らなくては・・・)せっかくだから少し話をすると、見晴台ASで、既にビールを飲んできたとのこと。そうこうしている内に、またしても!ヘトミさんが追い抜いて行った。トイレに寄っていたということだった。そういえば、ASにはなっていないが県民の森駐車場には水洗便所があったのを忘れていた。(通った時は紙を持っていなかったから、寄ってもしょうがなかったが・・・)
A戸さんにお礼を言って別れ、ヘトミさんを追い掛け追い抜き、大野ASに到着。頭から水を掛けてもらっていると、横から『私も一緒に!』とヘトミさんが来て、何故か二人で交互に水を掛けて貰うことになった。フーさんが到着する頃に、このASを後にした。
ここではヘトミさんより先にスタートしたが、途中で追い抜かれ、次の狩場坂ASに私が到着すると、もうヘトミさんが走り出していくところだった(ゴール後に聞いたが、後半は身体の調子がよくなったらしい)。十分燃料補給をした後、ようやく本日1回目のトイレタイム!ようやくスッキリした・・・。今度も私設のASに寄った。復路は下り坂の途中なので寄りやすい。先に来ていた夫婦と話をしていると、50kmを過ぎていることが判明。50kmの表示を見落としていたようだ。トイレに寄ったとはいえ、45kmから既に50分を過ぎていたので、かなりペースが落ちたのかと心配だったが、これで一安心できた。
次の飯盛ASに到着すると、既にヘトミさんの姿は無かった。もう追いつけないかな?と思っていると、ASのボランティアの方が先に到着していたランナーに小声で「ビールありますよ・・・」と言っていたのを聞き逃さなかった!この声を聞いて、ヘトミさんの事は頭から消えた。後はビールを見逃さずにゴールするだけだ!ところで、ビールをくれるのはいいが、テーブルには置いていない。どこにあるのかな?と思っていると、テーブルの後ろのクーラーボックスから缶ビール(250ml缶ぐらい)を取り出してきた!コップを貰い、前半食べなかったフカシ芋をツマミにしながら(?)美味しくビールを頂いた!
このビールパワーで、目標(ヘトミさん)を失ってもまだまだ頑張れる!
───飯盛AS〜ユガテAS───
飯盛ASを後にすると、お腹の調子が悪くなってきた。調子にのって飲み食いし過ぎたか?次の高山ASの少し手前で、本日2度目のトイレタイム。スッキリして、ASに到着。お腹の調子はイマイチだが、何も食べないで通過するのは失礼な気がして、水とスイカを頂いて行くことにした。
次のASは、前半にビールをもらった見晴台AS。ここでは、往路の時や飯盛ASと違い、大きな声でビールを宣伝(?)していた。これはもう、ビールを飲まずにはいられない!という感じでビールをコップ一杯に注いでもらった。前半同様、キュウリと味噌をツマミにして、おいしくビールを頂いた!
気分もよくなり、軽快に走っていくと、60km付近で歩いているミッキーちゃんを発見。前半はかなり気持ちよさそうに軽快に走っていたようだが、やはり初めてのウルトラで、この厳しいコース。もう下りは走れない、と言っていた。『ゴールしたら、待たないで帰っていいから・・・』と言われたが、初ウルトラの仲間を見捨てるつもりはなかった。果たして、無事にゴールに辿り着けるか心配だったが・・・。
顔振峠を過ぎ、阿寺ASに到着。頭から水を掛けてもらった。もう1回掛けてもらいたかったが、『すみません、一人一回でお願いします。』との事。残念だったが、ここのASは水が少ないようだった。テーブルを覗くと、メロンはまだ沢山残っていた。余ったらどうするんだろう?と思いながら、普段はあまり食べる機会のないメロン。ここぞとばかりに(?)、沢山頂いた!
続いて黒山AS。往路ではソーメンを頂いたが、今はそんな気分ではない。もうすぐ65km付近なので、ドリンクだけ貰いながら、携帯電話を取り出し、ももちゃんへの第一報を送ることにした。自分では普通の状態のつもりでも、思った以上に疲労が溜まっていたようで、ちょっとした文章を打つのにも時間がかかってしまった。でもまあ、予定の10時間にはまだまだ余裕があったから気にならなかった。この時点で、タイムは8時間ぐらい。初めてゴールタイムを意識した。9時間切れるかも!
私設のAS(商品の宣伝?)でドリンクをもらうと、『9時間切れるよ』と声を掛けられたが、『タイムは意識していません。ゴールできればいいです。』と答えた。本当は意識していたが、あまりこだわりたくはなかった・・・。
次はユガテAS。ここには、普通に(?)500mlの缶ビールが他のドリンクと一緒に並べられていた!何人か迷っているランナーや、『ビールはゴール後にとっておくよ』と断っているランナーもいたが、私は当然頂いた。ここでもコップ一杯に注いでもらい、最後の登り坂に挑むことにした!
───ユガテAS〜ゴール!!!───
ユガテASを出ると、最後の山場となる登り坂。歩いているランナーが多い中、私はビールパワーもあり(?)、悠々と(端から見たら歩くスピードと大差は無いだろうが・・・)走っていく。この終盤に来て、一人、また一人と抜いていくのは気持ちがいい(とは言っても、私がビールを飲んでいる間に先にASを出たランナーだろうが)。
ようやく登り切ると、後は下りだけ。今日は、レース中は一度もストレッチをしていなかった事を思いだし、上りより怖い下りを警戒して、入念にストレッチをしてから下り坂に入る事にした。
下り坂に入ると、この後はしばらくレースがないのでダメージが残っても構わない、と思い一気に走っていく(とはいえ故障しない程度だったが)。何故かランナーはほとんどいない。ちょうど私が早いランナーと遅いランナーの谷間になったようだ。
70kmを通過して到着したのは、清流AS。もうお腹はタプタプだったが、素通りは失礼かと思い、梅干し・黒糖とコーラを頂いた。ここで最後のメールを送ろうと思ったが、何と圏外!仕方なく、ここから送るのは諦めた。ASを出ても携帯電話を持ったまま送ろうとしたが、一向に電波が入らない。さすがに諦めて携帯電話をしまった・・・。
気を取り直してどんどん下っていくが、殆どランナーに会わない。後ろから来たランナーは皆無。抜いたランナーは2人だけ。こんな感じで最後の鎌北湖ASに到着した。ところがランナーは一人もいない。私が抜いたランナーもまだしばらく到着しそうにない。そんな中で『一杯食べて行って』と言われた。もうゴールも近いし、何よりお腹が一杯なので断りたかったが、せっかくの好意を無駄にするのは失礼だと思い、ここでもコーラと梅干しだけ頂いてASを後にした。
残りはいよいよ2.3km。嬉しいというよりは、もう終わってしまうのかと思うと寂しい気持ちの方が強かった。それでも気を取り直し、ゴール姿を見てもらいたかったので、ももちゃんに最後の経過メール・・・を送ろうとしても、まだ圏外。ようやくメールを送れたのは、ゴールの運動場が目に入ってからだった。果たして、みんなゴールで待ってくれているのかな?
はるか前方に、ようやくランナーが見えてきたが、とても追いつけそうにない。それでも最後は9時間切り、という目標が出来たので、最後の力を振り絞って全力で走った。係員に誘導され、運動場に入る。正面にゴールテープが見えた!ガッツポーズでゴーーーーール!!!!!
───ゴール後───
ゴールすると、Y古宇さんと、応援に駆けつけてくれたももちゃん・鈍足ラビットさんの出迎えを受けた(イワン大佐はシャワーを浴びに行っていた)。残念ながら、私の送ったメールはタイムリーには届いていなかったようで、間近では見てもらえなかった。それでも、わざわざ早くから残ってくれていたり、お越し頂いた皆様に感謝!
少し落ち着いてから、無料で入場できるプールに入ってアイシングがてら身体をほぐした。平泳ぎとクロールを100mずつ泳いだだけで疲れてしまい、後はプールの中を歩き、シャワーを浴びた。冷たい水がとても気持ちよかった!
プールを出ると、ちょうどヘトミさんとすれ違った。10分程私より早くゴールしたようだが、イワン大佐よりは遅かったとのことだった(それにしても今回は何回ヘトミさんと会ったんだろう?)。
みんなの所へ戻ると、ミッキーちゃんもゴールしたとの事。制限時間ギリギリかと思っていたので、のんびりプールに入っていたのは失敗だった。イワン大佐に会い、フーさんが私より先にゴールした事を聞き、驚く。
M走會JAPANの所へ挨拶に行くと、ゴントさんがゴールしてシャワーに向かうところ。挨拶し、フーさんの車に向かうと一人で待っていた。いつ抜かれたのか訪ねたが、フーさんも気付かなかったようだ。おそらくトイレに入っている時に抜かれたんだろう。この時、ちょうどしばやんさんが元気にこちらに手を振ってゴール!こちらは3人全員無事にゴールとなった。
城北の所へ戻り、缶ビールを飲みながら焼きそばを食べていると、ミッキーちゃんの登場。私が抜いた後も、下り以外は走っていたようだ。ゴール地点まで来ていたA戸さんも呼んで、全員で記念撮影して、打ち上げに向かう。
毛呂よりも東毛呂の方に店がありそうだ、とのももちゃん情報により、東毛呂で店を探すと、ちょうど見つけた居酒屋が開店数分前!
開店まで待って、ようやく乾杯!
レース中にビールを飲んだとはいえ、このレース後の乾杯は最高!富士五湖の時は一人寂しく打ち上げもなかったので、ウルトラマラソンの打ち上げは昨年のサロマ湖以来、約13ヶ月ぶりだ。やっぱり仲間と参加できるのは嬉しい!
───最後に───
今回のタイムは、8時間55分27秒(30:27 - 32:20 - 31:40 - 39:32 - 38:18 - 38:17 - 42:47 - 39:40 - 36:53 - 70:56(10km) - 35:11 - 38:22 - 33:50 - 27:15)だった。さすがにアップダウウンの多いコース、自分ではイーブンペースのつもりだったが、ラップタイムはかなりバラつきがある。でもまあ、ウルトラマラソンは完走者全てが勝利者!制限時間内にゴールできれば、後はタイムよりもどれだけ楽しめたかの方が重用だ!
この奥武蔵マラソンは、過去に出場したサロマ湖・富士五湖よりも、エイドステーションが充実していて、ボランティアの方も心からランナーを応援していてくれているようで、とても良かった。コースも、アップダウンが多くきつい分、平坦より飽きなくて楽しめた。また、75kmという距離で制限時間が11時間というのにも好感が持てる。今回は例年より気温が高く、完走率は落ちたそうだが、それでも完走率は90%以上だったらしい。ウルトラマラソンでこの完走率は驚異的だ。これもスタッフ・ボランティアの方達のあたたかいサポートがあってこそなのだろう。
楽しかったとはいえ、ダメージは117kmの富士五湖、高低差3000m以上の富士登山競走よりも残ってしまった。最後の約5km、延々と続く下りを飛ばしすぎたか?この、レース後のダメージを考えても、また出場したいと思える大会だ。
当初は、この奥武蔵を最後にシーズンオフを終了して秋のフルマラソンに備えるつもりであったが、今年は例年シーズンインの大会と位置付けている千葉海浜夏期マラソンに出場できない。また、毎年初心者の仲間と参加していた体育の日の大会を2日前にずらしたことにより、日本山岳耐久レース(長谷川恒夫CUP=通称ハセツネ)に参加できるようになった。この為、今シーズンはハセツネまではシーズンオフということになりそうだ。
更に、レース予定のなかった9月にはトライアスロンのリベンジをしようかと考えていたが、フーさんに雁坂峠越え秩父往還141km走を誘われ、こちらにも参加することにした。
今年のシーズンオフはまだまだ続く。最近、ノーマルなレースを走っていないが、もう普通のレースでは満足できないアブノーマルなランナーになってしまってないか?ちょっと心配・・・。
とりあえず、当面の目標は雁坂峠越え141kmの完走!